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2022/11/26 12:47
こんにちは!
心斎橋PARCO店 関です!
このブログは普段店頭でお話しさせて頂く商品のディティールやブランドの背景・文脈を、元ヴィンテージバイヤーという視点からより掘り上げてご紹介させて頂く内容となっております。
ブログを読んで頂いて、より一層AYINが取り扱っているブランドへのご興味を深めて頂けたら嬉しいです!
今回は前回ご紹介した内容の続き、
こだわりポイント① 【縫製編】
こだわりポイント② 【色落ち編】
こだわりポイント③ 【プリント編】
③までは前回の記事を読んでみてくださいね!
こだわりポイント④ 【ボディ編】
こだわりポイント⑤ 【タグ編】
ここからスタートです!

こだわりポイント④ 【ボディ編】
どんな洋服にも言えることですが、パッとした見た目では分かりづらいので拘る必要がなさそうですが、服の良し悪しを決めるポイントとしては非常に大きなウェイトを占めるのではないかと思うのがボディです。
一言でコットンと言ってもピンキリ。
高い服はなんで高いの??
という素朴な疑問の答えの一つが原材料(ボディ)のコストです。
なので1つの製品に対してデザイナーが気を遣う必要があるんですね。
前置きが長くなりました....
セントマイケルのボディの特徴として、まず分かりやすいところで言うと肉厚であるというとこでしょうか。
スウェット・パーカーは勿論、TEEなども他ブランドと比較すると一目瞭然。
ボディの質感のイメージは肉厚で、触るとガシッとしている1960年代頃までのものだと思います。
この年代のボディは野暮ったさが魅力で、今のファッショントレンドにもばっちりはまってきますよね。
さて、僕が強調したいポイントとしてはどうやってそのボディを製造しているのか です!
まずは皆さんがお持ちのスウェットパーカーの横部分を見てみてください。

おそらく写真の様な縫い目がありませんか?
これは一般的な製法です。
ではセントマイケルはどうなっているかと言うと、、、、

縫い目が無いんです!!
これは【丸胴】と言われるディティールで、1910年~1960年代頃までのスウェットは同じ製法で作られていました。
1970年代以降になると大量生産大量消費の時代に突入し、この製法は影を潜め、より生産効率の良いシンカー編みという製法へ移行
していくことになります。
同じ時間を掛けても一度に作れる枚数が圧倒的に多いシンカー製法の方が時代にマッチしていき、吊り編み機(丸胴の基に
なる生地を織る機械)そのものがこの世から減少していき日本でも数台しか残っていないと言われています。
吊り編み機で作られた生地は、その他の製法と比較して異なる点はふわっとした手触りと柔らかさ。縫い目がない為型崩れもし辛く
丈夫であることも特徴です。
【古き良きを探求する】という点で、学生時代からVINTAGEウェアが好きだったと言われるデザイナーの細川さんの強い拘りが感じられる
ポイントだと思います。
こだわりポイント⑤ 【タグ編】
さて、2回に渡ってご紹介してきた5つのポイントもこれで最後になりました!
最後は首元に付けられるタグについて!
1つのブランドで製品によってタグを変えるのはあんまり無いのですが、セントマイケルはそれをやってのけます!
今回紹介するタグは、元ネタになっているタグがついている製品とセントマイケルの製品のデザインイメージに類似点を感じられる
もの3つをご紹介したいと思います!
まずは1つめ!


上がセントマイケル、下が90年代のロックTEEなどのボディで良く見かけるgiantタグです。
giantは音楽系のTEEに良くついているタグで、セントマイケルでこのgiant風タグがついている物のデザインは音楽系のものが多い!
2つ目はこちら!


こちらはアメリカの老舗メーカーFRUITS OF THE LOOMですね。
現存しているメーカーで、日本でも大手セレクトショップのオリジナル商品でコラボするなどしており、皆さんの目にも映る機会が多い
タグではないでしょうか。
最後はこちら!


アメリカのヘビーネルシャツと言えばこのブランド BIG MACです!
少し逸れた話をすると、こういったチェックシャツを製造していたメーカーはアメリカにも沢山ありましたが、当然ブランド独自の柄が
ありまして、僕らのようなVINTAGEバイヤー経験者はそのシャツの柄を見ただけでどのメーカーのものか大体分かります(笑)
セントマイケルのシャツもその当時のBIG MACの柄を再現するだけでなく、長年着ては洗ってを繰り返したであろうやれた生地感・鈍い白のボタンなどディティールもマニアック心をくすぐります(笑)
さて、2回に渡ってご紹介したセントマイケルのオススメポイント5つ いかがでしたでしょうか?
流行ってるし買っておこうかなーと思ってこのブランドを選んで頂いていた方もいらっしゃったと思いますが、少しでも洋服っておもしろいんだなとこの記事を読んで感じてくだされば嬉しいです!